タイトル:人々の興味をそそるようにストーリーを使う
私の中国語の先生は,10年ほど外国人に中国語を教えていました。生徒の中には宣教師も沢山いたので、聖書について色々と話は聞いていました。しかし、私が「聖書のストーリーを学んで市場で出会った友人達と分かち合いたい。」と話した時、少しびっくりした様子でした。
ストーリーを語った後、ストーリーについて話し合いました。その内一つの質問は「このストーリーについて何か質問はありますか?」でした。しかし、私は彼女の質問には答えないという事も話しました。
彼女は少しびっくりした様子で聞いて来ました。「本当ですか?」
私は答えました。「自分で答えが見つけられるようにお手伝いしたいのです。自分で答えを見つければ、もっと意味があるし、忘れにくいと思います。」彼女は納得しなかったようですが、同時にどう答えて良いか分からないようでした。
先生はストーリーを聞くことをとても楽しみにしていました。毎週「今日はストーリーを話してくれますか?今週あなたの町で誰かにストーリーを話しましたか?どうでしたか?」と聞いてくれます。
ノアのストーリーを話し始めました。「アダムとエバに子供が産まれ、その子供に子供が産まれて、人々が徐々に地に増え広がっていきました。神様は人々の心がいつも悪である事をご覧になられました。」ここで先生は私を止めてこう言いました。
「そういう風には言えませんよ。」
「どういう事ですか?」私は聞きました。
「中国人にそう言っても理解出来ないでしょう。」
「というのはどういう事ですか?」
「中国人は人は悪い事は出来るけど、悪い心や欲望は持てないと信じているからです。」
「それは興味深いですね。前回のストーリーでエバが木の実を食べた時、問題の始まりは何でしたか?彼女の行動ですか、それともそれ以外のものでしたか?」
先生は少し考えてから答えました。「問題は彼女の心ですか?エバは、木の実が美味しそうで知恵を得て神様の様になれる為に望ましいと思いました。あなたが言おうとしているのは、エバは単に間違った事をしただけでなく、間違った事をしたいと思った事ですか?」
「そうですね。罪の行動は罪ある考え、罪ある心から生じます。」
「なるほど。そういう事だったのですね。」
ノアのストーリーが終わると彼女は聞きました。「正しい人しか救われないのであるとしたら、どうすれば良いのでしょうか?」
私は彼女の質問に答えませんでした。「ぜひ、続けてストーリーを聞いてください。答えはもうすぐわかるでしょう。一つ一つのストーリーで徐々に明確になると思います。」と私は答えました。
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